「どうにかせねばと常に感じていましたし、
売り上げやスタッフの労力の面でも限界がきていたと思います。」
会社概要について聞かせてください。
山忠は創業61年の靴下を中心とする製造直販の会社で、戦後4人の兄弟たちで創業しました。モノのない時代からスタートして、製造した靴下を問屋に卸すことなく直接行商で売り歩いたのが始まりです。関東ではあまり知られていないかもしれませんが、寒冷地方に住む方々には長年ご愛顧いただいており、高い商品力と手厚いカスタマーサポートの充実を目指しています。
製造直販を主とする山忠さんですが、敷地内に店舗を作ることになった経緯をお聞かせください。
元々は市内のお客様向けでした。お近くに住んでる方にはカタログ販売が通用しないんですよね。今すぐに欲しいという場合が多いので、注文から発送まで様々な工程が必要になるカタログ販売だと実現できなくて。そこで、車庫だった建物を改装して販売を始めたという経緯があります。今から15年位前の話になりますね。
リニューアル前の店舗ではどのようなことが課題でしたか?
靴下のみならず枕や衣料品など商品の数がとにかく多くて、棚を埋め尽くしてしまっているような状態でした。お店によく来てくださる方は自分の欲しいものを発見できたかもしれませんが、新規に来店された方はどこに何があるか分からないような店舗だったので。どうにかせねばと常に感じていましたし、売り上げやスタッフの労力の面でも限界がきていたと思います。